2017年9月23日土曜日

2017年  ポルシェ911 CarreraS M/T

2017年 ポルシェ911 CarreraS マニュアルトランスミッション
㈱スペックス 在庫車輌 http://www.specs911.com/carstock/
お問い合わせ 052-901-0808

2017年モデルから、911Carreraと911CarreraSがターボエンジンになりました。
911ターボという最上級グレードの名前は残りますが、ターボエンジンは911ターボだけでは無くなってしまいました。CarreraとCarreraSは、3.0Lのフラットシックスにツインターボ、ちょっと変な話ですが、そうなりました・・・。
外観的には、997と大きな差は無いように思いますが並べてみると、その違いは一目瞭然です。全長は、997より2.2インチ長くなって、フロントトレッドで46(52mmS)mm、ホイールベースは4インチ長くなっています。ルーフラインが特徴的で、フロントガラスは削られ、ボンネットは短く。これによって低く見える。ヘッドライトは飛び出すように丸みを帯びていて、初代911の雰囲気を連想させます。室内空間が広くなり、特にシート回り。CarreraGTから始まった、シフトレバーを囲むようにスイッチ類がレイアウトされるセンターコンソールも特徴的です。




乗ってみて感じる事・・・。
ロードノイズが少なくなっています。100km/hでの各ギャでの回転数は、5速-2670rpm/6速-約2170rpm/7速-約1700rpmとにかく静か、動きがおとなしいです。以前PASMの無いCarreraにも乗りましたが、同じような印象を受けました。20インチの扁平タイヤでも、ゴツゴツした感じは全くなく、この部分は991に成って大きく変わったところです。PASMが有ると、通常時はよりコンフォートに、攻めの走りをしようと思った時にはスタビリティーをアップさせられる所が現代スポーツカーには、必須になってきたように思います。あと、PASM装着車は車高の設定が低くなっているのもいいです。

ブレーキホールドが有る事で坂道発進も楽。シフトダウンの時のクリッピングの音がいい!!ハイギヤーでボーッと流すことで、マニュアルらしさを感じるのは、僕だけかもしれませんが、この感じが意外と車らしい。マニュアルであることで、車の動きに技量が出ます。運転に対する向上心がある人にはお勧めです。個人個人の性格を車の動きが表すようになる。今の911は、PDKが主流で“自動車”、マニュアルで有るだけで“車”になるような気がします。ターボとのマッチングも良く、殆どターボであることを忘れるぐらい素直に運転できます。マニュアルの方が合っているエンジンなのかと・・・思ったりします。

エンジンフードを開けても、エンジンは見えなくなりました!

長い間、ターボは、武装する事で自然吸気エンジンのパワーを倍増させられる魔法の装置でした。パワーを絞り出すために吸気圧を上げる必要が有り、アクセルレスポンスに遅れが出る“ターボラグ”の問題を抱えてきました。930ターボから始まったターボラグとの戦いは、ハイパワーを得るためのターボエンジンでも大きく改善されてきています。現在主流のダウンサイジングターボを911に採用したことは、レスポンスも含め従来のターボ同様のパワーを得ることが出来るようになったからでしょう。低回転から急加速しようと思うときには、多少のラグを感じる事はありますが、それもほんの一瞬です。1速2速では、ほとんど感じる事はありません。3000rpmを超えていればレッドゾーンまで一気に加速していきます。7速マニュアル、7速PDK共にギヤ比は同じ(ミッションは同じ)でマニュアルよりPDKの方が加速が早いのは、操作時間の差です。この差は、人間が操作に介入する事へのロスとみるか楽しみと見るかは使う人の価値観の問題だと思います。

991から採用されたEPS電動フルパワステも余分な振動を抑えつつ自然なアシストが実現されていると思います。他社よりかなり遅れた採用は、ポルシェはフィーリングを重視する事から、煮詰まっていなかったと考えます。電動パワステ自体は、2000年頃から既にレーシングカーでは採用されている事を考えると、この出来には納得できる。実際レースカーへの採用理由は、軽量化とパワーロスを減らすことに有り、ロードカーではエネルギーセーブと色々な補助機能を組み合わせる事が出来るというメリットが有る事かな・・・。 壊滅状態にあった、マニュアル車も少し見直されてきています。991CarreraSのマニュアル・・・いったい日本に何台あるんでしょう・・・?多分誰かが新車で注文しなかったら、輸入されてない車でしょう。新車でオーダーした人に感謝!!






2017年9月21日木曜日

1973年  ポルシェ 914-4


1973年 Porsche 914 
㈱スペックス 在庫車輌 http://www.specs911.com/carstock/
お問い合わせ 052-901-0808

どちらかというと、ポルシェとしては虐げられてきた存在だったと思います。

1960年代後半、低価格のエントリーモデルの導入を考えていたポルシェと、スポーティーなイメージ向上を考えていたフォルクスワーゲンのパートナーシッププロジェクトで誕生したのが Porsche914です。販売経路や名前に関して当初色々あったようで、そんな混乱の生い立ちもあって、導入当時はいくつかの問題のせいで、ひどく批判された・・・と何かに書いてありました。実際良い車でしたが、非力な1.7Lエンジンと逆転して積まれたミッションの事のようです。しかし、今見ても随所にポルシェらしいところが有り、タルガトップにもかかわらず当時の911と同等のボデー剛性があり、スポーツカーとしての資質を十分満足させるものだと思います。ビートルの部品を流用して低コスト化が図られていますが、選定にはこだわった様子がうかがえます。
当時カルマンで組み立てられた、914-4をポルシェに持ち込んで2.0L-6気筒エンジンを搭載したモデル914-6は、エンジンだけの違いだっただったとしても素晴らしいと絶されたようです。しかし、高すぎてあまり売れず2年で生産を終了しています。
そんな経緯もあってかどうかわ・・・分かりませんが、1973年に2.0Lエンジンと915ミッションに変更を受け加速性能と操作性の問題は、解決されたようです。
1.7Lエンジンと2.0Lエンジンには大きな差が有りました。1.7LエンジンはVW独自の設計エンジンで、2.0Lエンジンは、ポルシェのエンジニアによって再設計されたVW製のエンジンです。ボアストロークを変更して、クランクを改善し新しい設計のコンロッドが奢られています。バルブ径も大きくなりヨーロッパ仕様で100馬力になりました。
こうして、混乱の中1973年にPorsche914は、最終形のお買い得で価値あるスポーツカーになります。1976年の生産終了までに、115,596台の4気筒モデルが生産されました。この数字は、当時のポルシェの規模を考えると大成功の部類に入る数字だと思います。


実際のこの車をドライブしてみると・・・・・
911よりフラットな印象を受ける広いコックピットからは、良き時代の堅実なドイツ社の雰囲気が味わえます。シート位置は低く、快適です。73以降の915ミッションでは、トランスミッションの逆転による操作系の違和感もかなり良くなっています。それでも、ナロー同様に、シフト操作には少し慣れが必要かもしれませんが、この操作を受け入れることが出来れば、運転は慣れる毎に楽しくなっていくはずです。床から生えたペダル類も、シート位置が低いせいか911より操作しやすいと個人的には思います。メーター類の配置も完璧で、社外ステアリングなどで邪魔されていなければポルシェらしく見やすいです。2.0Lエンジンと5速ミッションの組み合わせは、実に快適な高速巡行を可能にしています。タルガトップでありながら、ボデーは実にシッカリしていて、やな振動やバタつきは殆どありません。現代でも十分通用する剛性感・・・ここが素晴らしいと思いましうた。街中でのゆったりした加速では、いいナローに乗った時のように船が進むような転がり感があり、正にポルシェです。エンジンは多少バタバタいいますが、ハンドリングや動きの質は、振動も少なくスポーティーでポルシェそのものだと思います。空調とシフトフィーリングが改善されれば、現代の小型スポーツカーと比べても遜色がないでしょう。



この車は、ボデーが大事です。