1986年 ポルシェ930カレラ3.2
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1986年は、あの959が誕生した年です。
今回の930Carrera3.2は、珍しいマスカットブラウンです。資料によると1985年と1986年にしか生産されていないボディーカラーです。この年式の特長は、信頼性と耐久性アップの為1987年から採用される、G50ミッションに対して1986年までは、915ミッション(1960年代のレーシングカー直系のポルシェシンクロ・ミッション)を搭載している事です。915ミッションは、繊細なタッチを必要とするミッションで、少し慣れが必要です。915ミッションの乗り味は、現在でも、クラッシクなポルシェの楽しさの中でウェイトの高い部分だと思います。車速とエンジン回転を同調させて繋ぐと、吸い込まれるように抵抗が無くギヤが入りシフト感覚には、伝統的な効率性を重視したポルシェ感が満載です。蜂蜜の中をスプーンでかき混ぜるような・・・と、昔表現されたのをよく聞きましたが、僕個人的には、意味が良く分かりません・・・?センタリングのスプリングこそありませんが、チャンと整備された915ミッションは、スムーズで節度が有ります。正しく操作してやれば、実に気持ちいい。
SCの204馬力から231馬力(EU)にパワーアップされたエンジンは、純粋なパホーマンス以上に、トルクの増加によるところの方が大きいと思います。それは、市街地など915ミッションと組み合わさる事で、さらに楽しくなります。930系の呼び名の由来となっている”ビックバンパー“も今日では、“ビンテージ”な雰囲気を醸し出すのに一役買っています。
この年代のポルシェ“フラット6”エンジンは、間違いなく当時世界最高の6気筒エンジンです。エンジンそのものが、911だと言っても過言ではないでしょう。しかし、この最高の状態を維持するためには、正確なメンテナンスを受け続けている事が条件になります。これを怠って、悪夢に落ちった事が実は僕もあります・・・・昔。自分で判断するのは難しいので、信頼できる方に見てもらうのが一番いいでしょう。
空冷ポルシェは、どれもキーを回してエンジンをスタートさせたところから楽しみが始まります。冷えた状態から、メタルサウンドで回りだしたエンジンは、温まってアイドリングが落ち着く頃にはその日のエンジンの機嫌を音が知らせてくれるはずです。走り出してもまだ、ギャBoxのオイルは冷えたままなので、少し重く操作するのに忍耐を必要としうるかもしれません。アスリートの体同様、優れたパホーマンスを持つ体は、準備段階が必要で高性能機械も同様です。すべてのオイルが温まって準備が整う過程も、楽しみの一つです。
購入時に、節約だけを考えるのは大きな間違いです。すぐに大きな出費が発生する可能性が有るからです。本来の状態意を維持する、整備が施されてきた個体をお勧めします。
911 Carrera3.2 モデル履歴
1984 MY: 911SCから Carrera
3.2に 、主な違いは、Bosch
L-Jetronicの噴射と点火がデジタルモーターエレクトロニクス(DME)によって制御されて、3164ccに拡大されたエンジンです。最大出力は231bhp。
1985 MY:新しいスタイルのスリムなフロントシート。電動シート高さ/リクライニングとヒーティングオプション付き。ウインドスクリーン一体型ラジオアンテナ。シフトストロークが短くなった。
1986年MY: Bodyshellの10年までの錆保証。フェイスレベルとサイドベント付きの新しいダッシュパネル、より良い熱調節。座席は、20mm下がりました。セントラルロック標準。
1987 MY: G50ギアボックスと油圧クラッチ操作を含む主要アップグレード。リアフォグとリバースライトがリア反射ストリップに組み込まれています。
1988年: Fuchs合金(15インチ標準、16インチオプション)が鋳造ホイールに取って代わりました。Carrera Club Sportの導入(オプションコードM637)。
1989 MY:赤いダイオードをロックボタンで点滅させる。16インチフックス標準。911スピードスター(1989年3月より)
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