1986年 Porsche930Carrera Cabriolet
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ポルシェ911のカブリオレは、1983年の930中期から1997年の993までの10年間、殆ど同じ構造のトップを使って生産されました。それまで、911のオープンボディーと言えば、タルガだったのに加え完全なオープンボディーで登場。北米やヨーロッパでは大人気だったタルガを、1984年以降は凌ぐ勢いで生産されました。日本では、タルガやカブリオレといったオープンボデーは、あまり人気がありませんでしたが・・・。
生産台数を見ると、北米やヨーロッパでは911モデルの約半数がオープンボディーだったことが分かります。日本では意外ですが、タルガとカブリオレを合わせるとクーペとほぼ同じ台数が生産されていたわけです。思い出せば・・・アメリカ映画で昔登場した911は、タルガやカブリオレが多かったような気がします。僕が911に興味を持ちだしたころ、周りでは既に、オープンはボディー剛性が低くて911らしくないと邪険に扱われていたような気がします・・・。
1984-1986
Porsche 911 Carrera 生産総数40337台
Coupe 19125台(EU/11593、US/6860、JP/672)
Coupe 19125台(EU/11593、US/6860、JP/672)
Targa 11047台(EU/4662、US/6178、JP/207)
cabriolet 10165台(EU/5776、US/4227、JP/162)
1987-1989 Porsche 911 Carrera 生産総数37417台
Coupe 17414台(EU/10493、US/6183、JP/738)
Targa 8455台(EU/3698、US/4592、JP/165)
cabriolet 11548台(EU/5252、US/6130、JP/166)
1986年式のCabrioletを今走らせてみて一番感じる事は、昔ほど剛性やらハンドリングに不満は無い事です。屋根を開けてしまえば、クーペより少し緩く感じた剛性も、乗り心地のソフト感に代わり、クーペよりコンフォートな911になります。
Carrera3.2の操作感と俊敏性を十分に楽しめ、オープンボディーでの優雅さと開放感を楽しめる車です。オープンボディーのスポーツカーは、希少性が高くイメージ的に優雅ですが、スポーツカーとしての運動性能を考えたとき、剛性面では不利です。その相反する2つを高い次元で融合させた処にその車の価値があると思います。北米やヨーロッパで、オープンボディーの911が人気だった事は、そこが優れていたからではないでしょか・・・。911は、独特のその構造から、クローズドボディーとオープンボディーの性能差が少ないモデルで有る事は間違いありません。現代のオープンボディーと比べてもその部分では確実に上回っていると思います。
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